年輪

  • 2007/12/13(木) 05:22:43


樹木の年輪、それも古い大きな樹木の、年
輪を想うのは楽しい。年輪のなかには、すぎ
さった季節の、さまざまな言葉が刻まれてい
る。年輪のなかには、季節季節のめぐりをじ
っと耐え抜いてきた樹木の、ふかい沈黙があ
る。ぼくらの知らない永い時間の不思議な凝
縮がある。雨や風、夕映えや夜明けの、澄み
きったメルヘンがある。樹木の年輪の年月、
自然のなかでは、数かぎりない無限のいのち
の、さまざまな燃焼があったことだろう。小
鳥たちのさえずりを、雲の行き来を、樹木は
沈黙して語らない。しかし、年輪には、樹木
のみにわかる歴史がある。樹木の年輪をとお
して、時の深淵をのぞいていくと、そこから
は、さまざまな郷愁の旋律がきこえてくる。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する